NTFS-3G

http://www.ntfs-3g.org/quality.htmlを読んでNTFS-3Gがかなり力入ってる事に今頃気付く。
Kernelのメインツリーに入ってるNTFS write supportは2.6.20現在、

The only supported operation is overwriting existing files, without
changing the file length. No file or directory creation, deletion or
renaming is possible. Note only non-resident files can be written to
so you may find that some very small files (<500 bytes or so) cannot
be written to.

と説明があり、超訳するとファイルサイズが変わらないファイルの上書き操作しか出来なくて、ファイル、ディレクトリの作成、削除、リネーム全て不可能。ファイルサイズが変わらないとしても、FMT*1に入りきるような極小のファイルへの上書きは不可、ってなわけで事実上書き込み不可なわけです。で、今まで唯一まともに読み書きできたのはWindows XPNTFSドライバを使うCaptiveなんですが、バグさえ残さなければ理論上WindowsNTFS対応と同等になるとしても、Windowsプロプライエタリなドライバを使う、というのはいかにも対処療法的でフリーソフトウェア主義な人にとってはおぞましくすらあったわけです。
そういう現状ではNTFS-3Gは皆が待っていた、と言っても良いモノなんじゃないでしょうか。デュアルブートのファイル共有用パーティションとしてのFAT32をリストラ出来るというだけでも喜ぶ人は多そう。まあ、デュアルブートより仮想化が主流になっている今ではTUN/TAPでSambaとか使う方がスマートな感ですが。

*1:NTFSにおける、ファイル属性とファイル内容への参照を含むUNIXのi-nodeに近いモノ