流行から一年遅れてますが

過去にコンピュータヲタクとして生きることを心に決めていた自分だけど、ここ1年半ほどあまり情報収集もしなかったので流行についていけなくなってた。その中でも今、そしてこれからのWebを考えていく上で最も重要な概念であるWeb 2.0についての理解があやふやなままなのは致命的だろう、ということで、ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)を読んだ。

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)

読む前まで自分はWeb 2.0についてはオライリー創始者のTim O'Reillyが提唱したということと、なんだかblogとかWikiWeb 2.0的らしい、ということくらいしか知らなかったんだけど、本書を読んでやっと、blogやWikiで日常的に見ている「不特定多数の中の個の誰もが表現者になれ、そしてその個同士の成果がさらに大きな成果を作る」という光景とWeb 2.0という言葉が結び付いた。
そもそもblog(Weblog)というものは日々の出来事についての論評をするという個人のジャーナリズムのためのツールだったから、それ自体が自己完結的で他との関わりを必要としなかった日本独自の日記(diary)サイト文化と違い、他との関係のための機能(トラックバックpermalink*1、コメント欄)を持つ必要があった。そしてそれがWeb 2.0的な現象を起こしている、ということを考えると、今までネット上でも引き篭り的であった自分も少しはトラックバックなどのblogの機能を使ってみようかな、と思ったり。

*1:記事毎の固定アドレス。この記事の場合http://d.hatena.ne.jp/gamaguchi/20070112/p2のこと